毒親と宗教
20年以上前、祖母の弟にあたるおじさんからの勧誘で、父がとある宗教に入りました。
よく聞くようなメジャーな宗教ではありません。
祈れば病気が治るみたいな、単純な教義だった印象があります。
父は勝手に入信したものの、信仰心も興味もまるで無く
神棚の管理は全部母まかせでした。
母は熱心な信徒ではありませんでしたが、うちに神様が来たならとお祀りしなければと、まじめに毎日お水をお供えし、また1日は新しい榊に変えていました。
私はその宗教のことは、すっかり頭から抜けていたのですが、母が他界する2週間前ほどになって、突然に存在感を出してきました。
というのは、実家に電話した時に父が出て聞いたのですが
その宗教の人たちがやってきて(年会費の徴収のため)母のために祈りをささげてくれて、父は感激で涙が出たと言うのです。
そして父はこんなことをのたまい始めました。
「母さんは信仰心がないから、病気になったんだ。何もしないで感謝がたりないからこうなった。いいかげんで自業自得だ!」と。
母が近くで寝ているのに、そんなひどいことを大声でいう父に頭にきて
「なんで?お母さんは毎日お水をあげてたじゃない!お母さんはいいかげんじゃないわ!なんでそんなひどいこと言うの。宗教は自由なのに、全部お母さんにやらせてきたくせに!」と反撃する私。
しかし父は
「おまえの考えは間違っている。世の中ってのはそんなもんじゃない。感謝ってのは巡らせないといけないんだ。母さんの病気が治ったら布教に行かせる。」
などとクドクドいうので
「じゃあ今からお父さんが布教してくれば!」と電話を切りました。
ところで、母が他界して葬儀の時には、神棚に白い紙をはりましたが
葬儀後もそのまま放置です。
新しいお札が来ても、父は神棚に置こうともせず棚の上に放置。
今まで母に全部やらせていたので、やり方がわからないのかもしれません。
いい加減で感謝がたりない父に、ほとほとあきれます。
タバコを吸う中年男性への怒りの原因
道路を歩いていて、煙草を吸う中年男性にイラっとしてました。
例え喫煙コーナーだとしても、怒りがわいてきます。
それはあまりにも普通なことで、特に疑問に思ったことはありませんでした。
最近ふと、なんで怒りがわいてくるんだろう?と思いました。
女性や若い男性の喫煙者にはイラっとしなくて、中年男性だけなんですよ。
それでだんだん思い出してきたのは、子供の頃に父に「タバコの火をつけるぞ!」とよく脅されていたこと。
私の目の前までタバコを持ってきて、時には嘲笑いながら、時には般若のような形相で脅してきました。
実際に火をつけられたのは、一回だけでしたけど。
ちなみにタバコの火って、熱いというより痛いんですよね。
親が喫煙者の場合は、あるあるなのかな?
恐ろしかった記憶に蓋をしたまま、理由もわからないままに中年男性の喫煙姿にイラっとしてたのは、防御反応だったのかもしれませんね。
夫に話したら「今はそんなことする人いないから大丈夫」と慰めてくれました。
確かに、今は父とは離れているし、周りに暴力的な人はいません。
今現在の状況を確認したら安心感がわいてきました。
原因を思い出したので、これからは他人の喫煙にイラっとしなくなるかもしれないです。
まだまだ蓋をしている記憶はあるのかもしれませんね。
まあゆっくりと癒していきます。
結婚当初に驚いたこと
夫と結婚して驚いたことがあります。
何の食べ物だったのか忘れたのですが
夫へ大きい方を渡したら
「大きい方食べなよ」と
私の小さい方と交換したことです。
これにはキョトンとしてしまいました。
だって、男性って食い意地がはっていて、自分が大きい方でないとブチキレル生き物だと思っていたのです。
子供の頃から食事の準備の手伝いをしていて
常に多いものが父のおかずでした。
食事のあとはリンゴをよく食べたんですが
切る時に見た目にはっきりわかるように、大きくカットした方を父に渡していました。
うっかり均等に切ってしまった時は、ものすごくビクビクしていました。
なるべく大きいであろう方を渡しても、父はブチギレるのです。
「わざと小さい方をよこしやがって。馬鹿にするな!」と怒鳴られます。
なので男性というのは、女性よりたくさん食べたいという欲が強いもの、つまり食い意地がはってるもんだと思い込んでいました。
なので夫の行為には驚いたのです。
キョトンとしている私に夫は
「これ好きなんでしょ?好きな人がたくさん食べたらいいんだよ。」とさらに言うのです。
家族にこんなに優しい言葉をかけてもらったことなかったので、ものすごく胸がいっぱいになったという結婚当初の記憶でした。
毒親に絶縁された!?
昨年末、母が他界しました。
段取りや人との打ち合わせが苦手な父に代わって喪主を務め、四十九日やお彼岸の法要も無事に終わりました。
しかし、お彼岸の時に
「いちいちうるせー!黙っとれ!」と父に怒鳴られました。
理由は、父が賞味期限が切れたものをお客様に出そうとしたのを、私が何度も止めたからです。
自宅での法要でしたが、コロナ対策で最小限の人数で執り行いました。
しかし、父は勝手に人数の倍の弁当を頼んでしまって、しかも往復40分もかかる遠い場所・・・。
結局、妹が法要の最中に取りに行くはめに。
さらにその日はとても寒く、おばさんが寒い寒いと言っていたので、私はストーブを点けました。
しかし「年寄りが灯油買うのだって大変なんだ!それをボンボン燃やしやがって」と𠮟られました。
お彼岸の父の態度に頭にきていた私は、その後は父に連絡をとりませんでした。
一か月ほどたった頃、妹から電話が来て
お父さんに何度も電話をかけているのに、全然出ないと心配している様子。
あまりにも心配しているので、仕方なくかけてみました。
すると父は電話に出たのです。
そして恨みのこもった声で
「お前たちにはほとほとあきれ果てた。
弁当を食い散らかしやがって
洗い物もろくにしない。
次の日に●●(従妹)が来たんだぞ
だから弁当をあっためて出してやったんだ。
次の日が一番大変だったんだぞ。こっちはやっとで生きとるのに。
祭壇の団子も持っていきやがって。
にぎやかにしんといかんのに、恥ずかしいじゃねえか。
お母さんの供養を何もしない。
供養は子供の務めじゃねーか。
あれだけ世話になっておいて、母さんに恩を感じんのか!
もうお盆も一周忌も来んでいい。」
子供の頃から、事実とは違う言いがかりをつけられて怒られていて
父の言うことと、現実が違うのはいつものことなのですが
さすがに亡くなった母をダシにされたのは、頭にきてしまい
「なんでそんなに自分勝手なの!?」
と言って電話を切ってしまいました。
それ以来、父とは連絡をとっていません。
ところで妹が電話しても出ないで、私だと出たというのは
妹は気が強く、何か言うと100倍返しになるので
おとなしい私には言いやすかったのでしょう。
向こうから来なくていいと言われたので、もう行く気はありません。
定期的に母の墓参りにはいくつもりです。